
弊社は飲食用の純氷から冷やし用のイベント氷、氷彫刻や氷の器など冷凍商品を主に扱っていますが、中でも一番多い問い合わせが
ドライアイスの保存方法、ドライアイスはどのくらいの時間保つことができるのか?
かもしれません。
定期的にご購入される方はすでにご自身で保存用のボックスをお持ちであったり、扱い方はそれぞれなので、こちらから提案することはないのですが、初めてドライアイスを使用するお客様は、
お使いになる用途に対してどのくらいの量のドライアイスが必要なのか?そして、未使用時にドライアイスがどれくらい昇華してしまうのか?
気になると思います。実際この質問が一番多いと思います。
ですので今回はこの2点、
ドライアイスの保存方法
ドライアイスはどのくらいの時間保つことができるのか?
を解説したいと思います。
Contents
1. ドライアイスの保存方法
ドライアイスはどうやって保存すればよいのか?
まずドライアイスの保存方法は、大きく分けて、今日すぐに使用する場合と明日以降で使用する場合で変わってきます。
ドライアイスはすぐに昇華が始まるため、そのことを踏まえて解説いたします。
それでは、それぞれのケースで見ていきましょう。
・冷凍庫や冷蔵庫に入れておけば大丈夫・・・ではない!
これもよく聞かれる質問ですが、ドライアイスを実際に使用するまでの保管場所として冷凍庫に入れる方も多いと思います。外に出しっぱなしにするよりかは良いことなのですが、ドライアイスはー80度近くありますのでー20度前後の冷凍庫では実は熱いんです。それに加え、冷凍庫は中を冷やすために風も吹いていますよね、これも昇華を早めてしまいます。ですので、外気を通じた断熱材容器(発泡スチロールなど)に入れて、ドライアイス自身の温度で保存するのが一番好ましいと思います。
・段ボールに入れての保存は効果あるのか?
段ボールは発泡スチロールの簡易的な代用品だと考えています。ドライアイスをそのまま冷凍庫に入れるか?段ボールに入れて外に置いておくか?の2択の場合は、後者をおすすめしています。なぜなら、ドライアイス自身で保冷するほうが、冷凍庫よりも温度が低く保冷効果が高いためです。
・商品をドライアイスと一緒に保冷ボックスに入れて持ち運びたい
営業で冷凍食品のサンプルを持ち運ぶ方や、マイナス何十度で保存しないといけない化学物質を扱う方などがよく弊社に訪れてドライアイスを購入されてご自身が用意したボックスにドライアイスを入れて持ち帰る、ということは毎日あります。こういう方は慣れているのでいつも通りお世話になっておりますが、初めての方は専用のボックスもないでしょうし、どうしたら良いかわからないと思うので簡単に説明させていただきます。
- 入れる商品の総量+ドライアイスを入れる分、少しの隙間があるボックスを選ぶ
- ドライアイスは冷気が下に降りるので商品の上に乗せる
- お使いになるまで長時間開けないのであれば蓋の部分をガムテープで止める
※保冷ボックスの種類とサイズはこちらのページを参考にしてください。
弊社にお越しになられて実際に商品を見てからお買いいただくこともできますのでぜひご検討ください。
関連記事: ドライアイス販売の流れ
まれに「海外まで冷凍した状態で持っていきたい」とおっしゃる方もおられます。飛行機に乗せられるドライアイスの量に限度がありますのでご使用になる航空会社のホームページなどでご確認いただいてからお越しください。
2. ドライアイスの保存時間について
「ドライアイスってどのくらい保存できますか?」
すごくよく聞くのですが、実は答えるのが非常に難しいのです。というのも、例えば単純にドライアイスを1kgに切って裸のままの状態で置いておけば2~3時間ももたないと思います。その一方、紙などで何重にもぐるぐる巻いてちょうど良いサイズの発泡スチロールに入れて、全く開けなければ完全になくなるまで10時間以上はあると思います。ただこの場合ドライアイスを保存しているだけの状態であって、何かに使用するためではありません。ですので単純にドライアイスがどのくらいもつのか?をお話しするよりも、ドライアイスの使い方によって保存時間が変わるのが前提になります。
とは言ってもドライアイスを裸のままで紙に包まず、保冷ボックスにも入れないということはあまりないと思うので実際は4~5時間は持つのではないかと思います。ただ、ドライアイスは少しづつ昇華していくので、「ドライアイスを扱う環境」によって効果が異なります。
ここで言う「ドライアイスを扱う環境」というのは先ほどの例と似ていますが
上のボックスの中に長時間完全に密閉されたドライアイスが残りわずかの状態と
このようにむき出しの状態のドライアイスが残り僅かの状態では、持続時間も保冷時間も大分変わります。
冷凍庫を想像していただけるとわかりやすいと思うのですが、マイナス20℃の冷凍庫をずっと閉めっぱなしにすれば長時間低い温度で保っているのでエネルギーはあまり使わないのですが、一度開けてしまうと外部の気温を取り込むため、一気にマイナス10℃くらいになります。ここからまたマイナス20℃まで温度を下げていくにはかなりのエネルギーが必要になります。ドライアイスで言うならば、ここで昇華時間に差が出てくるのです。
・ドライアイスを長時間保たせる
マイナス78.5℃あるドライアイスは品質上、昇華を防ぐことはできません。
関連記事:ドライアイスとは?用途は?
なのでコツは、いかに昇華を遅らせるか、です。そのために必要なことは
・ドライアイス用の保冷ボックスを用意する
ドライアイスはあまり空気に触れる空間を作らないほうが良いのでドライアイスに合わせたサイズの保冷ボックスを用意する(ドライアイス専用のボックスもあります)
・新聞紙や厚紙などで(必要に応じて2重、3重に)包む
ドライアイスは紙に包めばその分長時間保つことができます。ただ、何重にも包むと使用するときに手間がかかるのと、頻繁にお使いになる時はあまり意味がないので、長時間保存するときにはおすすめします。
・なるべくドライアイスを密着させる
マイナス78.5℃もあるドライアイスを保存するには冷凍庫ですら高温になってしまいます。同じ温度のドライアイスをなるべく密着させて保存すれば昇華も抑えられます。
ここでポイント・・・弊社は250gカットまではご要望に応じて致しますが、保存のことを考えたらなるべく大きな塊のほうが昇華は防げます。ドライアイスは細かければ細かいほど昇華は早くなります。ですので、停電用のドライアイスなど一度冷凍庫に入れたらそのままにするような使い方の場合はブロックでご注文されることをおすすめしています。
この3点を意識して保存できればドライアイスの保存時間を長く伸ばせます。
3. ドライアイス購入について
・今日すぐに使用したい場合
・ドライアイス当日配達便でご購入
弊社では東京23区・関東地域・大阪市・尼崎市限定でその日中にドライアイスをお届けしております。バイク便やヤマト便での配送になりますので、若干割高になりますが、急遽ドライアイスがご入用になった際はご活用ください。
弊社では、通常のドライアイスから停電用やペットご遺体安置用ドライアイスなど様々なニーズにお応えしております。
※当日配達便は、時間のご指定はできません。
※当日配達バイク便はクレジット決済のみご対応しております。
※ヤマト便はクレジット・代引きの決済になります。
・弊社へお越しになり直接ご購入
当日の入手方法としては、弊社へ直接お越しいただいてご購入するパターンもございます。
※弊社では、上の画像のようにスライスされたドライアイスは茶色の厚紙に包まれてビニールに入れてお渡ししております。
購入日当日に使用される場合は、ドライアイスを厚紙に包むのみで問題ありません。
厚紙は最低限の保冷効果があるので、保冷ボックスをに入れなくてもすぐに昇華してしまうことはありません。
もし厚紙のみでは昇華が気になるという場合は、使用分よりも1kg多く購入することをおすすめしております。
ドライアイスを1回使用するだけであれば、保冷ボックスを購入するよりもコスパが良いためです。
また、今すぐ使用したいケースでのご購入は、直接弊社へお越しいただければ入手できます。
弊社では、通常のドライアイスから停電用やペットご遺体安置用ドライアイスなど様々なニーズにお応えしております。
弊社へのアクセスはこちら
・停電用ドライアイスなど、翌日以降に使用される場合
翌日以降で使用される場合は、ドライアイスを保冷ボックスに入れて保存してください。
保冷ボックスにドライアイスを入れ、外気をシャットアウトしドライアイス自身の冷却力で昇華を防ぎます。冷却効果はドライアイスの量が多ければ多いほど高まります。
弊社ネット通販では、全て保冷ボックス付きで販売しておりますので、翌日以降のご購入の方はご検討ください。
他にもドライアイスに関する質問や用途など扱った記事がございますので、ぜひご覧ください。
関連記事: ドライアイスとは?用途は?