
氷屋にとって夏は稼ぎ時で、問い合わせがものすごく増えます。かき氷用の氷からイベント用のどぶ漬け氷、氷彫刻の実演など様々な種類の「氷」に関してお問い合わせを頂いております。
ただ、比較的に一年中安定してご利用頂いているのがロックアイスならぬ、かちわり氷かもしれません。
ちなみにかちわり氷とは、ぶっかき氷とも言われていますが、氷がゴロゴロといびつな形で英語ではcrushed iceとも言われます。
ただ、意外と知られていないのですが実はロックアイスとかちわり氷は明確に違うんです!
本日はその二つの違いを説明したいと思います。
ロックアイスは商品名?
ロックアイスは小久保製氷冷蔵様が製造しているかちわり氷のことで登録商標なのです。
いかにも一般名詞っぽいのですが英語にしてもロックアイスでは造語になってしまうので意味は通じません。たまにネットでもロックアイスと書いてあってその会社の商品だったりしますが、たぶんかちわり氷の意味で使用しているのだと思います。(大丈夫なのかな~)
ですので、弊社でもたまにお問い合わせで、ロックアイスを使いたいと言われることもありますが、正確には「弊社はロックアイスは扱っていない」と答えないといけません。ただ、かちわり氷を使用したいという意味は通じるので弊社のかちわり氷で話は進めますが、それにしてもKOKUBOのブランド力の高さには驚かされます。
簡単にまとめますと、ロックアイスはかちわり氷だけど、かちわり氷がロックアイスであるわけではないということです。余計にややこしくなりましたか(笑)
では弊社のかちわり氷とロックアイスの違いですが、まず製氷工程が違います。
弊社のかちわり氷は氷屋純氷というブランドです
氷屋純氷とは48時間以上の時間をかけてゆっくり凍らせてできた氷のことをいいます。
市販に販売されている氷は、生産性重視のため時間をかけません。それは凍結時間が短いゆえに氷が溶けやすいことを意味します。純氷という名前はつけられないのです。
48時間以上の時間をかけて凍らせることは、氷が溶けにくく、よりクリアで美しい氷ができるのです。お酒やソフトドリンクの味を損なうことなく、美味しく召し上がって頂くために、
あえて時間をかけています。詳しくお知りになりたい方は関連記事をご覧ください。
関連記事: 氷屋純氷とは
弊社のかちわり氷はキングアイスという商品になるのですが基本的にお客様はレストランやバーなどの業務用氷になります。
ですので家庭用スーパーやコンビニでも気軽に買えるロックアイスの方が認知度が高いのは仕方がないのかもしれません。ですが、KOKUBOのロックアイスのようにブランド名が広く一般的に知れ渡ることを夢に見て、日々精進してまいります。